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ロイヤルを駆るえんがわの優勝で幕を閉じた「Shadowverse EVOLVE Grand Prix 2022 福岡」。決勝戦のあと、決勝を戦ったえんがわ、パー式の両者にお話しをうかがうことができたので、ここではその模様をお届けする。
――お二人とも本日はお疲れ様でした。そして「Japan Championship」の権利獲得おめでとうございます。
えんがわ:ありがとうございます。
パー式:ありがとうございます。
――本日、決勝まで残られたお二人ですが、今日の試合のなかで「今日は勝ち進めそうだぞ」と思った瞬間や、決定的だったプレイなどはありますか?
えんがわ:ベスト8が決まって、決勝ラウンドの対戦表が発表されたとき、ドラゴンが5人、他クラスが3人だったんですが、準決勝でナイトメアとマッチングすることになり、環境の最右翼であるドラゴンと1回戦わなくて済んだとき「ツイてたな」と思いましたね。
あとは、先ほどの決勝戦で(序盤用のカードがない初手をキープせざるを得なかったにもかかわらず)うまく《ヴァンガード・レイサム》を引けたりと、全体的に恵まれていたと思います。
パー式:私は、予選ラウンド5勝2敗で成績的には当落線上だったんですが、オポ(勝敗が同数のときの順位に影響する、対戦相手の成績などの数値)がとても高くてプレーオフに進出できたところですね。また、予選で負けてしまった試合も「これはどうしようもないな」という諦めのつくもので、逆に勝つときはデッキがしっかり回って引きもいいなかで勝てて、メリハリのあるゲームができていたところも勝ち上がれた要因だと思います。
――そうして決勝戦まで昇りつめたお二方ですが、それぞれドラゴン、ロイヤルが相手と知ったときにどう思われましたか?
えんがわ:実は、自分もドラゴンは使用候補だったのですが、ドラゴンのミラーマッチを避けたいと思ってロイヤルを選んだので、決勝戦で最後にまたドラゴン戦となったときはロイヤルを選んでいてよかったと感じました。
パー式:友達とデッキ調整しているときに対ロイヤルに関してはかなり練習をしていて、多面展開に対しての《灼熱の嵐》などの対策カードも採用していたので、ロイヤルの攻めに対してうまくさばくことができればいけるんじゃないかと思っていました。
えんがわ:まさに決勝戦では、パー式さんが《ブレイジングブレス》や《ドラゴンウォーリア》といった除去カードを引けてなくて、そこは本当に自分がラッキーだったなと思います。4PPで《ドラゴンナイト・アイラ》を出して余った1PPで《ブレイジングブレス》とか、どこかで1手、そういう除去を挟まれていたら苦しいゲームになっていたのは間違いありません。
――今回、ドラゴンは最多の使用率を誇る人気デッキタイプでしたが、ロイヤルは「Shadowverse EVOLVE Grand Prix 2022 横浜」よりも使用率を下げていました(※参考)。そのなかでロイヤルで戦い抜くため、構築で意識された点などはありますか。
えんがわ:《ベルエンジェル》を採用して、アグロデッキに対する耐性をあげたところですね。「黒銀のバハムート」環境が始まったとき、ロイヤルは最初に活躍しましたが、自分よりも早いアグロデッキが苦手という弱点が見つかりました。そこを補える構築に今回はできたと思います。
また、対ロイヤルでの共通のプレイングとして、「後攻を取ってロイヤル側にEPを与えない」という戦略があるのですが、相手がそうしてくることを見越して《宝杖の司令官》や《白銀の騎士・エミリア》といった進化せずにサーチや盤面づくりができるフォロワーを採用し、先攻を渡されたときにもしっかり動けるようにしています。いわば“先攻型”のロイヤルという構築にしています。
(えんがわさんのデッキページはこちら)
――決勝でも、先手を取って見事にそのまま勝利をおさめられましたよね。ありがとうございます。それでは、最後に一緒に調整したチームの皆さんへメッセージをいただけますか。
パー式:実は本格的に『Shadowverse EVOLVE』を始めたのは1週間くらい前なんです。
一同:えっ!?
パー式:「大会があるからとりあえずエントリーしようよ。当選したら教えるから」と友達が言ってくれて、それで当選できたので、この1週間は本当に『Shadowverse EVOLVE』漬けで、デッキをドラゴンに絞って調整していました。仕事から帰ってきたらデッキを調整したりテストマッチをしたり、日中の空いた時間も動画を見たり、情報収集したりしていました。横浜大会の結果を受けて、さまざまな方が情報発信されていたので、それらを徹底的に読み漁りました。
えんがわ:集合知を活かしまくってますね(笑)。
パー式:そのおかげで、決勝まで残ってJapan Championshipの権利もいただくことができました。今日、自分がこの成績を残せたのは、声をかけてくれた友人と、そしてさまざまな情報を発信してくださっている皆さんのおかげです。ありがとうございました!
――続いてえんがわさん、お願いします。
えんがわ:みんなで練習して、それこそ朝から晩まで付き合わせたりもしたので、本当に調整チームには感謝しています。今回、自分がJapan Championshipの権利を獲得することができたので、次はチームに恩返しするつもりで、「Shadowverse EVOLVE Grand Prix 2022 京都」を見すえてデッキづくりや練習を重ねたいと思います。ありがとうございました!
――チームメイトとのすばらしい関係が、お二人を今日ここに立たせたんだなと感じます。これからの大会、そしてJapan Championshipでの活躍をお祈りしています。あらためて、お二人ともおめでとうございます!