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2022.08.17 福岡大会 決勝戦レポート:えんがわ(ロイヤル) 対 パー式(ドラゴン)

予選7回戦、プレーオフ3回戦、そして決勝ラウンドと、激戦の末についに迎えた「Shadowverse EVOLVE Grand Prix 2022 福岡」決勝戦。その舞台に立ったのはロイヤルを駆るえんがわ(東京)と、ドラゴンを操るパー式(大分)。奇しくも東京からの遠征勢 対 地元九州のプレイヤーという構図となった。

▲えんがわ。

▲パー式。
(撮影の時のみマスクを外していただいています)

今回、準決勝が終了してから決勝戦が始まるまで、少し時間があいた。
実況者の友田一貴氏の提案により急きょ配信が行なわれることになったため、その準備時間が取られたのだ。
その間、椅子に座って沈思黙考するえんがわと、卓のそばに立って深呼吸を繰り返すパー式、両者のコンディション調整が正反対だったのが印象的だった。

当初、決勝卓を囲む空気はやや張りつめていたが、この待ち時間の間にどちらからともなく雑談を始めると、驚いたことに、両者は別のプレイヤーを通じての知り合いの知り合いという関係だったことがわかり、硬い雰囲気から一気に和やかなムードに変わったのが感じられた。

そして、いよいよ対戦が始まる。
先攻はえんがわ。
初手は《フローラルフェンサー》が3枚と中コスト帯のカードが1枚。初動に不安を抱えるが、えんがわはこれを悩んだ末にキープ。中盤を支えるキーカードをすべてデッキの下に置くわけにはいかないという判断か。
対してパー式は少しだけ考えたがすぐに引き直しを宣言する。

そうして始まった第1ターンは両者ともにパス。
第2ターン、えんがわは《ヴァンガード・レイサム》をプレイ。しっかりと初動にふさわしいカードを引きこんでいた。
これに対してパー式は《竜の託宣》。こちらも引き直しできっちり主要カードを引きこんでいる。

これを受けて3ターン目のえんがわは小考ののち《ヴァンガード・レイサム》で3ダメージを与え、《フローラルフェンサー》をプレイする。

ここで《ドラゴンウォーリア》など、進化や除去を絡めたアクションで応えたかったパー式だが、《ドラゴンナイト・アイラ》をプレイしPPを1残してターンを返す。

《フローラルフェンサー》が生還したことで、えんがわは一気に攻勢に出る。これを進化させ《ヴァンガード・レイサム》とあわせて7点のダメージを与え、体力を10まで削る。その後《宝杖の司令官》をプレイ、盤面をすべて埋めつつ《アドバンスブレーダー》を手札に加え、後続の戦力を確保する。

この大群に対抗しなくてはならないパー式。
手札に《神龍》はあるものの進化まではEPを使用しても1PPまだ足りない。
ほかの手札は《ダークドラグーン・フォルテ》2枚に《変化する魔術師》、《ドラゴンナイト・アイラ》、《ファフニール》と、フォロワーを対処するカードがない。

それでもここはまず前のターンにプレイした《ドラゴンナイト・アイラ》で《ヴァンガード・レイサム》と相打ちし、次ターンのPPを増やしつつ《変化する魔術師》を進化させて《フローラルフェンサー》と相打ち。そして追加の《ドラゴンナイト・アイラ》を出してターン終了。

ターンをもらったえんがわはまず《宝杖の司令官》と、《フローラルフェンサー》が残した《ナイト》と《スティールナイト》で6ダメージを与え、パー式の体力は4に。
その後《アドバンスブレーダー》をプレイして進化、《ノーヴィストルーパー》2枚を手札に加える。体力回復や守護がなければ次のターンに一気に詰め切ろうという構えだ。

追い詰められたパー式だが、まずは《神龍》で手札を整えつつ《竜呼びの笛》を捨て《ヘルフレイムドラゴン》をEXエリアに。そして《神龍》を進化させて体力を回復しつつ《スティールナイト》を打ち取り、《ドラゴンナイト・アイラ》で《宝杖の司令官》と相打ち。えんがわの盤面には進化した《アドバンスブレーダー》と《ナイト》が残る。

この《神龍》に対して、えんがわは《アレキサンダー》を差し向ける。《神龍》を倒したのちにスタンドし、次ターンのアタッカーとしてパー式にプレッシャーをかける。そして《アドバンスブレーダー》と《ナイト》で攻撃し、パー式の体力は3に。

《ノーヴィストルーパー》が見えているため守護を出し続ける必要があるパー式。ここではまず《ジルニトラ》。EXエリアに置いた《ドラゴン》を場に出してPPを回復しつつ《アドバンスブレーダー》と相打ち。そして、2枚目の《神龍》をプレイして体力を8に戻しつつ《ナイト》を倒す。


7ターン目を迎えたえんがわはここで《レオニダス》。 これを進化させて《ジルニトラ》を倒しつつ《神龍》と相打ち。場に《レオニダスの遺志》を残して退場する。そして《アレキサンダー》で攻撃し、パー式の体力は再び3に。

ターンを迎えたパー式、次のターンから《レオニダスの遺志》で大幅に強化された疾走フォロワーが突撃してくるため、守りを固める必要がある。手札には攻めるカードが集まってきてしまっていた。それでもあらゆる可能性がないか熟考するが、やがて一言「投了します」と告げた。

こうして予選ラウンドからなんと13戦全勝!
決勝戦でもロイヤルの王道を行く展開で巨大なドラゴンを打ち倒したえんがわが、「Shadowverse EVOLVE Grand Prix 2022 福岡」チャンピオンに輝いたのだった。

おめでとう!えんがわ!

 

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