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1295名のプレイヤーが集った「Shadowverse EVOLE Grand Prix 2022 名古屋」は、予選15回戦からのTOP8進出プレイヤーによる決勝トーナメントを経て、「ウマ娘 プリティーダービー」を使用したすろあ選手の優勝、「ドラゴン」を使用したReN選手の準優勝という結果で幕を閉じた。この環境での大型大会はこれで一区切りとなる。ここでは決勝戦を戦ったすろあ選手、ReN選手に合同インタビューを行い、今大会および現環境の振り返り、そして来年開催される「Japan Championship」への意気込みなどをうかがった。
▲表彰式後、公式アンバサダー3名との記念撮影。中央左が優勝のすろあ選手、右が準優勝のReN選手。
――すろあ選手、ReN選手、2日間にわたる長丁場の戦い、お疲れ様でした。「Japan Championship」の権利獲得、おめでとうございます。
すろあ:ありがとうございます。
ReN:ありがとうございます。
――先ほど、放送のほうですろあ選手はDay2のなかで一度ミスをしてしまったけれど、Day1全勝のアドバンテージがあり、崩れずに集中してゲームができたとおっしゃっていましたね。ReN選手は予選を通じて、印象に残っているゲームなどはありますか。
ReN:私はDay1の最終ラウンドで6勝2敗と、負ければ初日敗退の崖っぷちだったのですが、そこで勝ててDay2に進出できたところで、ひとつ峠を越えた感がありましたね。
すろあ:え、初日7勝2敗から予選ラウンド終了時13勝2敗ってことは、Day2の予選ラウンドは全勝ってこと!?
ReN:はい(笑)。
すろあ:Day2のほうが基本的に相手プレイヤーは強くなるはずなのに全勝って、それは本当にすごいね。
――先日の横浜大会に続いて決勝戦は「ウマ娘 プリティーダービー」対「ドラゴン」となりましたが、今回は「ウマ娘 プリティーダービー」の勝利となりました。前回大会からそれぞれのデッキに変化があったのか、お話しいただけますか。
すろあ:前大会で優勝したドラゴンは『ダークドラグーン・フォルテ』に加えて『オグリキャップ』、『〔徹底管理主義〕樫本理子』などが攻めの主軸となるデッキでしたが、研究が進むにつれて『オグリキャップ』採用型の「ドラゴン」には「ウマ娘 プリティーダービー」が有利ということがわかりました。「ウマ娘 プリティーダービー」側に『エイシンフラッシュ』などが採用されるようになり、デッキが洗練されてきたんですね。
ReN:『エイシンフラッシュ』で相手フォロワーを手札に戻せるようになったことで、『ドラゴンナイト・アイラ』が使いにくくなるんですよね。
ReN:なので、「ドラゴン」もデッキ構成を変える必要が出てきました。最近は進化すれば盤面を確実に取れる『変化する魔術師』の採用が増えてきましたね。
すろあ:また、本当に最近になって『インペリアルドラグーン』を投入したタイプも出てきていて、実はこのタイプには「ウマ娘 プリティーダービー」側が不利になるんですが、今大会ではそこまで環境が進まないだろうと読んでいました。
ReN:これはまったくその通りで、僕も直前に『インペリアルドラグーン』採用型の存在を知ったのですが、練習する時間がなくて、デッキは変えずに来たんですが、結果はご存じの通り、決勝戦で負けてしまいました(笑)。
すろあ:ただ『インペリアルドラグーン』採用型も万能というわけではなく、「ドラゴン」のミラーマッチが難しい側面があります。なので、「ウマ娘 プリティーダービー」だけでなく「ドラゴン」のミラーマッチも考えると『インペリアルドラグーン』採用型が主流になるかはわからないところですね。
――「ウマ娘 プリティーダービー」の研究が進んでデッキが洗練されたことにより、「ドラゴン」もそれに追随して変化したということですが、他クラスはどうでしょうか。もしこの2つ以外のクラスで出場するとしたら、どのクラスを選んでいましたか?
すろあ:自分は「ウィッチ」ですね。「超越ウィッチ」であれば「ドラゴン」と「ウマ娘 プリティーダービー」に対抗することができます。『白霜の風』がいい味を出してくれるんですが、ただオーラを持つ『ナリタブライアン』という天敵もいるので、難しいところですね。
ReN:僕は「エルフ」かなと思います。今大会の予選ラウンドでも「エルフ」に1敗していて、『白銀の矢』でフィニッシュするタイプが対「ドラゴン」にいけるという印象があります。
――前回大会では「ドラゴン」と「ウマ娘 プリティーダービー」の使用率が合計で65%、今大会では75%と非常に高い数字となりました。この環境を振り返っていかがでしたか。
すろあ:この2クラスが環境的にも強力だったのは間違いありませんが、「ウマ娘 プリティーダービー」はデッキ構築・プレイングともに技術介入の側面が強く、非常に難しいデッキです。きちんとチューニングできればもちろん優勝できるパワーがありますが、テクニックが必要なデッキでもあるため、単純な使用率がそのまま支配率ではないと考えています。
ReN:僕も同感で、優勝を一点で狙うなら「ウマ娘 プリティーダービー」を練りこむのがいいと思いますが、アベレージで考えれば「ドラゴン」の方が優位な点も多いと思います。この2クラスだけでなく、きっちり仮想敵を定めてデッキ選択をするのが重要な環境だったなと。
――では最後に、一緒に調整したチームやコミュニティに一言メッセージをいただけますか。あわせて今回権利獲得となった「Japan Championship」への意気込みもお話しください。
すろあ:自宅に毎日誰かしら友人が来て、練習ができるという恵まれた環境でプレイできたのが今回の成績につながりました。特にささぼーさんの力は大きくて、感謝しています。「Japan Championship」はどういう大会になるのか未知数ですが、僕だけでなくチームメイトにも予選を抜けてもらって、チームで3人は出場できるようにがんばりたいと思います。
ReN:前回大会で優勝したエレキテルさんたちと一緒のコミュニティで調整させてもらっていて、今回「Japan Championship」の権利を獲得できたことで、ある意味で恩返しができたかなと思っています。目標にしていた部分もあるので、少しは追いつけたかなと。「Japan Championship」はこれまで予選大会に出られなかったので、今回権利を獲得できた以上はどうせなら勝ちたいということで、今回の初日ぎりぎりの状態からの“滑り込み”のように、「Japan Championship」でもいい成績を残せるようにがんばります。
――ありがとうございました。あらためて、すろあ選手、ReN選手、「Shadowverse EVOLVE Grand Prix 2022 名古屋」優勝・準優勝おめでとうございます!