NEWS
今大会で使用率を大きく上げ、躍進を果たしたロイヤル。「Shadowverse EVOLVE Grand Prix 2022 京都」の決勝戦は、そのロイヤルのミラーマッチとなり、kiiの優勝で幕を閉じた。ここでは、決勝を戦ったkii、◆斎藤の両名にインタビューを実施。ここでは、その模様をお届けする。
――本日はトータル14回戦の長丁場、お疲れ様でした。そして「Shadowverse EVOLVE Japan Championship」の権利獲得おめでとうございます。
kii:ありがとうございます。
◆斎藤:ありがとうございます。
――決勝戦はロイヤルのミラーマッチとなりましたが、そうとわかったときの気持ちはどうでしたか。
kii:私は、今大会では(自分も含めて)ロイヤルが勝ち上がるだろうと予想していたので「そうだろうな」という気持ちはありました。決勝ラウンドの顔ぶれが決まった段階で、自分が決勝戦まで進んだら、勝ち上がってくるのはロイヤルか、あるいはナイトメアだろうなと思っていました。
◆斎藤:僕は、予選ラウンドの6回戦目でkiiさんとマッチングしていたんですよね。そこで負けてしまっていて、決勝がkiiさんと再戦となって「そうなるかー」という気持ちでしたね。ロイヤルが上がってくるという予想はあったのですが、1回負けた相手と再戦か、という(笑)。
――お二人とも、今大会でのロイヤルの躍進を想定されていたということですが、デッキの構築段階で意識したところなどはあるのでしょうか。
kii:対ロイヤルでのセオリーとして、後攻3ターン目の《フローラルフェンサー》進化による盤面展開をいやがって、先攻を渡してくる対戦相手が結構いらっしゃるんですよね。
先ほどの生配信でも少し触れましたが、そこを突いて、先攻をもらったときには《ダークエンジェル・オリヴィエ》からの《レオニダス》の早期着地を狙ったりできるようにしていました。
◆斎藤:僕もkiiさんと同じように、先攻を渡されることが多いと感じていました。ただ、ロイヤルの先攻って別にEPが使えないからといって弱いわけではなくて、極端なロングゲームにさえ持ち込まれなければ、結構序盤の展開力や疾走フォロワーによる突破力で、相手リーダーの体力を削り切ってしまえることも多いんですよね。
Kii:確かに、それはありますね。
――なるほど。kiiさんも◆斎藤さんも「先攻を渡される」ことを織り込んでの構築にしたわけですね。◆斎藤さんのデッキリストにある《ウルズ》などはどういう意図での採用なのでしょうか。
◆斎藤:《ウルズ》はメインデッキに2枚、エボルヴデッキに1枚入れているのですが、これはミラーマッチでの《レオニダス》対策などを期待していて、《レオニダスの遺志》を出させずに除去ができるということで採用しています。
――今回、見事に優勝・準優勝となったお二人ですが、それも納得のデッキ構築だったと感じますね。デッキの構築や調整はチームでされたのでしょうか?
kii:はい。先ほどの生配信でも軽くお礼を言いましたが、友達とデッキを作っていて、特に昨日は10時間くらい練習につきあってもらいました(笑)。それが今日の結果につながったと思うので、本当にありがとうという気持ちです。
◆斎藤:僕も友達とデッキを作っていて、今日は39枚まで同じ内容で出場しました。そうしたら、予選の最終戦でその友達とマッチングしてしまったんですよね。ですが、逆に言えば二人ともいいところまで行けたので、調整内容には満足しています。なので、僕も付き合ってくれた友達には感謝したいですね。そして、先に「Japan Championship」権利を取得した友人のまささん(福岡大会で権利獲得)にも「追いついたぞ」と伝えたいです。
――今大会で「黒銀のバハムート」環境の「Grand Prix」は終わりますが、福岡、京都大会ではともにロイヤルが連覇という結果になりました。今環境でロイヤルの強さを下支えしてきた強みとはどういったものだとお考えですか。
kii:決勝戦でも活躍してくれましたが《フローラルフェンサー》による盤面展開の強さが大きいと思います。また《宝杖の司令官》や《メイドリーダー》のサーチによる安定感は、予選・プレーオフ・決勝と続くこういう長丁場の大会では小さくないアドバンテージになると考えています。
また、同じロイヤルというデッキのなかでも速攻でゲームを決めるアグロ寄りにするのか、ミッドレンジなどの遅めの構成にするのかなど一ゲームレンジを自分の好みや環境によって調整できて、6つのクラスのなかでカスタマイズ性が高いというのも強みだと思います。
◆斎藤:確かに、カスタマイズ性・柔軟性については福岡大会で優勝したえんがわさんのロイヤルを見て、僕も強く思いましたね。僕は福岡大会はドラゴンで出場していたのですが、えんがわさんがロイヤルで優勝されたことも、今回ロイヤルに切り替えた一因でもあります。
――では最後に、今後のグランプリや「Japan Championship」、そして「Shadowverse EVOLVE」への意気込みなどをお聞かせいただけますか。
◆斎藤:意気込みというとちょっと違うのかもしれませんが、個人的にすごく楽しみにしているのが、「黒銀のバハムート」がアプリ版における「バハムート降臨」だとすると、アプリ版では今後「神々の争乱」、「ワンダーランド・ドリームス」といったエキサイティングなパックが続いたので、これが『Shadowverse EVOLVE』にどう落とし込まれるのか、ということですね。
――確かに、今後のパックの展開は楽しみですね。
kii:どこまで自分ができるかわからない部分もありますが、せっかくいただいた権利なので、やれる限りのことをやって、がんばりたいと思います。
――ありがとうございました。