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「Shadowverse EVOLVE Grand Prix 2022 福岡」会場にて、先日開催された「Shadowverse EVOLVE Grand Prix 2022 横浜」で優勝し、見事初代王者に輝いたかざもんみ氏を発見。インタビューをお願いしたところ、快く受けていただいた。初代王者は今大会をどう捉えていたのだろうか
横浜王者、チームのために参戦す
――かざもんみさんは「Shadowverse EVOLVE Grand Prix 2022 横浜」で優勝されて、すでに「Shadowverse EVOLVE Japan Championship」の権利を獲得されていますが、福岡会場にもいらっしゃるとは、すごいモチベーションですね。
かざもんみ:一緒にデッキを調整してくれているチームがあるんですが、今回そのなかで結構手ごたえのあるデッキができたので、それを試すために参加しました。もちろん、私自身がいい成績を残せればいいのですが、チーム全体でベスト8に進出するメンバーを出せれば、という気持ちです。
「Shadowverse EVOLVE Grand Prix 2022 横浜チャンピオン」のデッキ選択
――自分だけでなく、チームの経験値、データのための参戦というわけですね。今回使用されているデッキについて、クラスやデッキ構築のポイントなどをおうかがいしてもいいでしょうか。
かざもんみ:クラスはドラゴンで、いわゆる「ディスカード型」と「ランプ型」のハイブリッドになります。
――現環境でも有力視されているデッキですね。
かざもんみ:そうですね。ハイブリッド型のドラゴンは対アグロから対コントロールまでレンジを広く見られるアーキタイプなので、このデッキの精度を上げたいと思い、調整を重ねてきました。
――「Shadowverse EVOLVE Grand Prix 2022 横浜」の結果などを踏まえて、今大会に向けてどういうところを意識されましたか?
かざもんみ:「Shadowverse EVOLVE Grand Prix 2022 横浜」での大きなトピックとして、「アグロナイトメア」の躍進があったと思います。アグロデッキの筆頭がナイトメアになったことで、ナイトメアの攻勢に耐えるデッキの強度が求められるようになったため、今回のデッキではこれまでの一般的なドラゴンのデッキよりもフォロワーを除去する手段を重点的に採用しています。
ドラゴンの除去は大ぶりなものも多く、相手フォロワーの取りこぼしをしてしまうこともあるのですが、《ケルベロス》がもたらす《ココ》などを使われると、残った小型フォロワーでも脅威となってしまうため、相手の場にフォロワーを残さないように質・量ともに強く意識しました。
――除去を厚く採用することによって、対アグロ耐性という点では強くなりますが、対コントロールでは不要な除去カードが手札にたまるなど、相性が悪くなってしまう印象もあります。そちらとの兼ね合いはどうなのでしょうか。
かざもんみ:対コントロール用のカードとして《竜呼びの笛》を採用して、継続的にアタッカーとなるフォロワーを用意することでプレッシャーをかけ続けられるようにしています。《竜呼びの笛》から出る《ヘルフレイムドラゴン》は除去されてしまいますが、《竜呼びの笛》自体が対処されなければそこから継続的にフォロワーを出せるため、これを軸にゲームの主導権を握れるだろうと考えました。
――なるほど、相手のフォロワー除去を受けないアミュレットを軸に、コントロールに対しては戦うわけですね。確かに《竜呼びの笛》であれば、対アグロ用に熱く採用している除去カードをコストにすることで無駄なく打点に変換できますね。
かざもんみ:はい。なのでアグロに対しては厚く取った除去によって有利に戦いを進め、コントロールに対しては対処されにくいアミュレットである《竜呼びの笛》を中心にゲームを組み立てていこうかなと。こういう両面取りができる柔軟性がドラゴンの強みだと思っているので、しっかり結果を残せればと思います。
―—ありがとうございました。
使い手によって理想のゲームスピードや相手への対応手段など、さまざまな調整が可能なドラゴンというクラス。
ヘビーなコントロールである「イージスビショップ」で横浜大会を制したチャンピオンとドラゴンという組み合わせは脅威と言えるだろう。
かざもんみ氏とそのチームがどういう成績を残すのか、今日の結果から目が離せない。
※本記事は、大会の競技性に関する観点から予選ラウンド終了後に公開されました